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2010/10/31 (Sun)


たくさん和歌山の魅力を綴ってきましたが、今日は趣向をちょこっと変えて、和歌山で使われている「紀州弁」をお話してみようと思いま~す(*^▽^*)

紀州弁は、主に和歌山県・三重県南部、すなわち紀伊国で使われている方言です。
近畿方言の一つで、近畿方言がベースとなっているようです。まあ一括りに紀州弁といっても、地域によって語彙や用法がやや異なり、地域によってさらに細分化されているみたいですが…
大まかには、和歌山県の方言は紀北・紀中・紀南の3つに分かれています。


まずは【和歌山弁・紀ノ川流域地域】について。
紀州弁を代表するもので、主に和歌山市から橋本市に至る紀ノ川筋で使われています。アクセントは京阪式。最近では通勤や通学で大阪との結びつきが強い和歌山市周辺や橋本市を中心に大阪弁と同化しており、和歌山弁との区別がつけ難くなっているとか。
しかし完全に同化しているわけではなく、細部では大阪弁とはやはり異なるそうです。
この同化傾向は近畿地方の各方言が関西共通語として纏まりつつあることを示す一例であるといえるかもしれません。感覚的には、もはや和歌山弁という区分ではなく大阪弁であると理解するほうが良いのかも…(和歌山の関西弁なり関西弁和歌山なまりという理解が分かりやすいかもしれない)。
いづれにせよ若い世代ほど和歌山弁を知らないと言っても、過言ではないレベルにまできているのだそう。寂しい。
現時点では若い世代にもまだ和歌山弁的な言い回しもみられるますが…、基本的には大阪弁の一部に和歌山弁的表現が混ざっている(同化し切れずに残っている)という認識であり、今後さらに消えていくものと思われます。
このように和歌山弁の個性は一部を除いて急速に失われつつあり、特に若年層においてその傾向は顕著です。
また中年層においても子供の影響等により和歌山弁的表現が忘れ去られつつあるそうです。
実際まともに和歌山弁を喋ることが出来るのは6、70歳以上であり、通常の会話の中で和歌山弁を使う機会は余りないのも事実。
紀北地域におけるこの傾向は今後も続くものと思われ、和歌山弁の特徴はほとんど失われてしまうものと考えて間違いないと言われています。
一般的に言われる特徴としては「ざ、じ、ず、ぜ、ぞ」と「だ、でぃ、どぅ、で、ど」が混同されることがあげられます。しかし前記のようにこの特徴はだんだんと薄れつつあり、必ずみられる特徴ではなくなっています。
また、接尾語「…よー」を、独特の用法で用いる傾向も(例:「すまんよー」;悪いね)。ただこれは中高年齢層に限られてきており、若年層は用いません。
また、関西国際空港開港前の南海電気鉄道の案内放送などでは、和歌山弁をよく耳にすることができた(例:「でん車輌だ席指定、特急サダン、和歌山港ゆきでごだいます」など)。これらは、関西国際空港開港時に標準語の案内放送に改められたため、聞くことができなくなったといわれています。
文法的には、泉州弁や淡路弁と共通の特徴を持ち、一段活用動詞のら行五段活用化または未然形のア段接続化が見られる(例:「見らん」「食べらん」)。摂津・河内・京都・奈良とは異なる表現となるそうです。



お次は【田辺弁(紀南地域)】について。
和歌山県の中南部の中心都市である田辺市周辺地域の方言。特徴として「ざだら変換」が挙げられ、これは「ざじずぜぞ・らりるれろ」が発音時に「だぢづでど」になるというものです。田辺弁も最近では和歌山弁同様、若者を中心にこの傾向が見られなくなっており、同化が進んでいます。悲しい。

【例】
ぜんぜん(全然)→でんでん
ぞうきん(雑巾)→どうきん
からだ(体)→かだら
また紀南地域でしか見られない方言としてはいっかど→沢山・大変
アホに当たる言葉として「うとい」が使われる。



最後は【新宮弁(熊野地域)】について。
新宮市周辺は、明治期まで陸路での交通よりも海路交通の方が発達していました。それゆえ海路でつながっていた江戸の影響を受けており、江戸言葉の影響が大きくなっています。またもともと京阪神に近い和歌山県北部の方言とは差異があり、同化は目立って進んでいません。アクセントも東京式と京阪式の中間アクセントでり、そのため若い世代を中心に共通語アクセントに移行しつつあるとか。
 



そして【敬語】。

紀州弁(特に田辺・新宮弁)には他の方言に見られる敬語に値する言葉が少ない(あるいは存在しない)事が特徴。極端に言えば年長者・若輩者、先輩・後輩、会社の上司・部下の関係であっても、格下の人物が各上の人物に対して敬語を使用しない事が慣習として了解されており、それが容認されているという事。
これは全国的に見ても土佐弁等数例しか見られない稀有な傾向であり、紀州では古来より上下関係の無い平等の思想が確立されていた証明として言語学上でも貴重な事例とされています。
小説家の司馬遼太郎はこの事例を上げて、紀州・土佐で自由民権運動が起こった事が、敬語が存在しません。つまりは上下関係が少なく皆平等の思想が古い時代から根付いていたとして肯定的に評価しています。

また古い尊称である『御前(おまえ)』を二人称として使用される事も多く、古い時代の尊称が現在でも残っている紀州弁の特徴として挙げられる事もあるとか。但し今日では『御前』と云う言葉が愚称とされているので、他県出身者に対しても紀州出身者に話す感覚で用いて誤解を受ける事も多く、さらに先述の様に敬語を使用する感覚が少ない地域の傾向により、他府県に移住した紀州出身者は会話に苦労するのだそう。

近年では義務教育の広まりや和歌山弁が他の近畿方言(特に大阪弁)と同化している傾向に伴い、標準語・近畿方言式敬語を使い分ける紀州出身者も多くなってきています。



【紀州弁の一例】

  • 「○○のし~」・「○○のら~」=「○○ですね」「○○ですよね」
  • 「あで~」=「あらまあ」
  • 「おもしゃい」=「面白い」
  • 「てき」・「てきゃら」=「あなた」・「あなた達・彼ら達」
  • 「あが」・「あがら」=「自分」・「我々・私達・俺達」
  • (和歌山県南部の地方紙・紀伊民報のURLのagara.co.jpの語源である)
  • 「○○もて」=「○○しながら」/→「つれもて」=「一緒に」
  • 「いこら」=「行きましょう」
  • 「○○いけんご~」=「○○いけますよ(出来ますよ)」
  • 「うとさく」=「馬鹿」あるいは「阿呆」
  • 「うたとい」=「鬱陶しい」あるいは「面倒くさい」
  • 「ジテコ」=「自転車」
  • 「さいら」=「秋刀魚」
  • 「イガミ」=「ブダイ」
  • 「ゴンパチ」=「イタドリ」・「スカンポ」(植物)
  • 「なっとう」=「どう」・「どのように」(納豆ではない)
  • 例:「なっとうすなぁよ?」=「どうするんだよ?」(疑問形だが、やや詰問・問い質しのニュアンスが強い)
  • 「もじける」=「壊れる」(「もじけ飛ぶ」=「ぶっ壊れる」)
  • (和歌山市周辺)「きいそば」=「ラーメン」
  • 「○○やん」=否定の意味で使われる。例:「できやん」=「できない(can not)」、「見やん」=「見ない」
  • 「○○ちゃある」「○○じゃある」=「○○している」(過去形。進行形ではない。)
  • 例:「来ちゃある」=「来ている」 「死んじゃある」=「死んでいる」
  • 「7時」=「ななじ」(「しちじ」ではない)
  • 「1月」=「いちげつ」(「いちがつ」ではない)




…と、ちょっと調べてみましたらこんな感じでした。和歌山県、方言があるイメージはありましたが、こんな雰囲気とまでは想像できていませんでした。
関西っぽい、けど、どこか関西とは違うという、和歌山県に対して勝手なイメージをもっていた私ですが、こうして方言を見ると関西色を強く感じられますね~Φ(.. )勉強になる
しかし、和歌山県出身の知り合いはものすごい話の面白さのクオリティが高いので、やはり関西ですよね(笑)
関東人な私は、調べるたびに方言に憧れを抱いてしまいます(*´人`)いいなぁ

さあて次はどこの県をご紹介していこうかなあ!


 

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