●富山市中心部「富山ブラック」
真っ黒なスープが一際目を引く「富山ブラック」は、全国各地にあるご当地ラーメンの一つです。1955年頃、富山市中心部で富山大空襲の復興事業を行っていた食べ盛りな若者たちの昼食として、また、汗をかく肉体労働者のための塩分補給として、醤油を濃くしたスープのラーメンを作ったのが起源と言われています。この濃い味付けは元々、肉体労働や運動後の塩分補給、白飯を添えて食べることを意識した、味付けだそう。スープは醤油の濃度が高く、濃口醤油を長時間煮込んだことによって、底が見えないほどの黒い色をしています。更に上から大量の粗挽きの黒胡椒をかけられており、独特の塩辛さを持っていて、とてもスープは飲み干せません。生卵がメニューにあるお店なら、一緒に注文して混ぜて食べると。まろやかになって食べ易くなるかもしれませんね。

●高岡市「宮田のたい焼き」
高岡市民では知らない人はいないと言われている程メジャーなご当地グルメ「宮田のたい焼き」。関野神社正面にある老舗店舗には、地元の方々が常に訪れているそうです。毎年5月1日に開催されている高岡御車山祭りでは、長蛇の列が出来る程の人気店。店内で食べることも可能だとか。伝統の味を守り続け作られている「宮田のたい焼き」は、皮が薄くパリパリとしていて、中にあんこがぎっしりと詰まっています。丁寧に作られた自家製あんこは、独自の味付けによりあっさりですっきりとしたあんこに仕上げられ、甘いものが苦手な方でも美味しく食べられます。また、たい焼きの鋳型にはこだわりがあり、たい焼きの型を井波の職人さんが彫り、高岡で鋳型を製作したものを使っているのだとか。並んででも食べたい、こだわりの一品です。

●砺波市「大門素麺」
江戸時代から伝わる歴史ある素麺・「大門素麺」は、全国的にも珍しい手延べそうめんで、細く長く、まるまげ状に丸めてあるので、「島田素麺」とも「丸まげ素麺」とも呼ばれています。四季の中でもっとも寒い時期である11月から翌年の3月までの間に、名水庄川の伏流水を使い、鉢伏山から吹き下ろす寒風にさらして作られます。原料は極上の小麦粉を精選し、絹ふるいにかけてから、何回もこねては合わせるので、きめが細かくねばりが強くなります。伝統製法で、繰り返し、よりをかけながら、細く長く延ばしていくので、麺の繊維がワイヤー状になり、歯ざわりの良い素麺に仕上がります。冷やし素麺としてだけでなく、にゅう麺としてもとても美味しくいただけるので、お好みで味わって頂きたいです。




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